10/29/2010

4 鋳型つくり 外型 10月7日 10:13


ここで、水分を取るためのタオルは外して、埴汁(はじる)を塗ったところです。



埴汁(のりの役目をする):木節粘土という細かい粒子の粘土を溶かしたもの
これを塗るときに、大澤さんは墨で字を書くときの筆を使ってました。その写真ははぶいたけど。

 その上に土をつけようとして握ってるでしょ。これが荒土と言って藁を混ぜ込んだ土なんです。




で、やっぱりぎゅうぎゅうと、でも下の紙土がずれないように気をつけながらね。難しそうだけど。
そして、荒土の中に空気が入らないように、綺麗に抑えながらつけていくのです~。

 と、今この写真を見ながら大澤さんとお話しながらタイピングした。
明日の記事がおもしろい!これを見て欲しかった。^^



ところで、さっき電話で。

明日の夕飯にお魚のメニューは入れないで下さいね。
「は?」
わたしがかつおのたたきを送ったんです。だから、明日の夕飯にはお魚の料理は入れないようにして、かつおのたたきを食べてくださいね。かなり強引なんですけど。
「はい」

大澤さんのお宅に何日も泊めていただいて、まだお礼をしてなかったの。行く前に残していった仕事を帰ってからやってたんだけど、やっと落ち着いて今頃のお礼になってしまいました。

ということで、家から30分車で行って、かつおのたたきはそこのが一番美味しいと思っているわたしは、今朝行ってきた。^^


10/28/2010

3 鋳型つくり 外型 10月7日 10:10


 タオルをここまでぎゅうぎゅうに押しつけて、まだまだその上に水分がタオルだけでとりきれないので、



 


焼き泥をふるいでふるって、水分を含まない乾いた細かい粒子の土をタオルの上において、水分とりきるんですって。

今日の更新のために、またまたさっき大澤さんに電話をして教えてもらいました。^^
(Oct. 28, 5:15pm 2010)

明日は明日の説明をしてもらうために、またまた電話するんです。きゃは。^^
撮影だけでも迷惑だったことでしょうに。^^;
ほんとにありがとうございます。



10/27/2010

2 鋳型つくり 外型 10月7日 9:43



これは、大澤さんが自筆で書いてくれた鋳型の説明図。色塗りはNITTA君が手伝ってたけどね。

こうなるように土や粘土や針金とかいろいろ手で練りこんでいく。
伝統的な作り方に加えて、大澤さんの場合は自分で考案した鋳込みという技法がこの中に入ってる。これが、制作途中の優美なの。

下の鋳型は使い終わった焼き鋳型なのです。前のときに開けた穴があるので、それを紙土で埋めています。この穴もとっても大事。



この、下にある焼き型鋳物と同じものを作っていく。そのための紙土はり。


紙土は細かい粒子の土に和紙が練りこまれています。


なんだかぎゅうぎゅうと押さえていたような。この指使いもコツの一つ。大澤さんの説明はビデオの中。土のくっつけ方もひとつひとつ理由のある押さえ方なの。

今、大澤さんにお電話して確認しました。(Oct. 28, 11:00am 2010)
この黒い原型に油(離型剤)を塗ってあるので、紙土を貼り付けていくときに原型と紙土との間に小さな割れ目ができてしまうのですって。
それに紙土の中に小さな気泡が入るので、それをぎゅうぎゅうと押さえつけているそうなのです。
指使いについてはビデオでご覧戴くまで待っててね。



次はこのタオル。この、どろだらけに汚れてるように見えるけど、これはただのタオルではいけないの。わざわざこんな風に細工をしてあってね。こうでなくちゃこの作業には向かないのですって。って言う顔してるでしょ。大澤さん。^^


で、ブログ見てくれました?「いいや。見てないけど。息子が見せてくれないと見られない」ということで、大澤さんは多少アナログ人間。この制作に関してはかなりアナログ系。でも、電動工具も使ってるけどね多少。

「ファックスで写真を送ってくれたら、それを見て説明を書いてまたファックスで送るというのは?」

?ん===。では電話で。毎日更新してますから、毎日電話しますね。

「はい」


10/26/2010

1 鋳型つくり 外型 10月7日 9:30


あれ?どうも合わせの部分の削りを見てないと思っていたら、以前の型をもとにしている。
原型は、石膏で作ることから始めるわけなんだけど、今回は以前作った型をもとにして鋳型を作る。

(一回吹いた焼き型鋳物だと型を割ってもある程度鋳型の形が残るのでその一回吹いた鋳型にまた原型を納めて台型(捨て台)を作ります。はじめていものにする場合はレンガを組んで左官職人みたいに綺麗に砂で台型を作ります。 Nitta said on Twitter)

いつもは、取材の時は小さな作品の制作で撮影してもらうらしいけど、今回は大きな作品を作ってくれる。特別制作だ!大澤さんにとっても久しぶりの大型作品となるらしい。

だから、このブログで見てもらう制作工程の美しさはたまらなく良い!







10/22/2010

1500GB撮ってきた

10月5日に家を出発して、19日の夜中まで大澤さんの制作風景を完全密着で、、泊り込みで撮影させていただいた。ここまで執拗に撮影した人ははじめてらしい。
実は、今回は静止画だけでなく動画も撮ったのだ。

全景から手元までをくまなくとって、お掃除風景まで。おまけに、見ただけではわからないわたしのために、撮った映像を見ながら図まで描いてくれて、説明してくれてるシーンも撮った。
私の質問は素人質問なので。^^;
大澤さんの制作のコツとなってる秘儀を、大澤さん本人の説明入りで編集できる。


おまけに、このブログは英語に翻訳している。この理由が肝心なのだけど。
日本人であるわたしは、伝統工芸などという存在は生活の中にも意識の中にも認識していなかった。それはわたしだけでなく、ほとんどの日本人がそうではないかと思う。

ましてや大澤さんの専門分野である銅器というと、お寺の大仏や大きな釣鐘、銅像や美術作品のブロンズ像とか、まだまだあるのかもしれないけど、わたしにはまったく興味がなかったのでこれ以上は出てこない。

それが、本当にそんなはずではなかった大澤さんとの出会いから、わたしは仕事でもないのにほとんど寝る間もなくデータのバックアップをしながら、何故か写真よりも多く動画を撮影していた。
普段ならDVDにもバックアップを撮っていたのだけれど、今回はHDへの保存で精いっぱいだった。
帰りに疲れてバイクから降りたとき、背中に背負ったカメラバックへ入れたHDを下に、がくんと仰向けに転んだときにはさすがに、どっきーーんとした。
なんとか無事みたいだけど。^^;

10/03/2010

彼岸花の季節



すっかり涼しくなって




そんな季節になっています
暗くなるのが早くなって



そろそろまた、旅に出る準備をしています
素敵な秋を見つけに

10/02/2010

The Wink(一瞬の感動のために)


人生の一瞬を 自分の選択で生きるってどう思う?

一生って本当に一回しかなくて、レールを敷くのは自分。
でも、自分のレールを敷くためには、色んな選択肢があることも知らなくちゃでしょ。

だから、こんなことも知って欲しい。こんなこともできるんだって。
もの作りも、本当に好きでここまでやっちゃう人もいるって知って欲しい。

その喜びは、自分でやってみないと解らない。
自分の可能性を見つけて欲しいと思う。
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