10/01/2014

あたらしいたくらみ

この町は今様子を変えようとしているところで、あちらこちらで工事をしている。
ふつうに路面電車が走っているんだけど、地下鉄を通すためにトンネルを掘っている。

彼女の名前はえっくすと呼ぶことにする。頭文字がエックスだからだけど。
えっくすは今年18歳になるそうで、英語が素晴らしく流ちょうで、もう少しゆっくり喋ってって言わないとついていけない。

この町の歴史を撮ろうとしている私は、えっくすが記録者の一人になるなと思った。プリンターも自分で使っている私は、えっくすと一緒に写真展をもくろんでいる。

私とは違う視点で記録する。これはいい考えだと思った。今日画材屋さんへ行く途中私は小さいカメラを持ち歩いてそこらを撮りながらそんなことを考えていた。
で、 今日撮影しているときに、私が後ろでシャッターを押しているのが気になっていたらしい男性が声をかけてきた。彼は何とかエンジニアとか言っていた。その人の帽子が素敵で後ろから看板を読んでいるところを撮っていたのを見せた。で、名刺を渡してサイトを覗いてくれるように言った。

そんなことで、私はカールスルーエ ヒストリーみたいなプロジェクト名を考えて、名刺を作るのもいいかなと思った。写真を撮りながら、宣伝して歩くことになる。

人を撮る時、勝手にとっては決まりが悪い。だけど、目的があって、それをかざしていれば地元の人に知ってもらえて、この町中でこんなことをしている私たちがいて、後に写真展をやるんだと公言して回る。 地下鉄が出来上がるまでの今を記録する。

過ぎてしまえば、あのころはという話も出るだろう。ほかにもそんな写真を撮っている人もいるかもしれない。だけど、私たちには私たちの思いがあって、それを淡々と進めていく。

私はこの町を起点にして活動するつもりだ。だから、地元の人たちと仲良くならなくちゃいけない。写真展を開くことが結構あるわけだから、また来てみたくなるような写真を撮り続ける。
地元に根付いた写真もうれしいと思う。

知らんふりして、活動しやすい環境を作っていくわけだ。

すこしずつ地元の知り合いが増えてきた。

キンドルが来てから、本を読み始めている。日曜日には夏目漱石のこころを読んだ。これは無料で手に入る電子書籍だったからなんだけど、明治のシンプルな心境が面白かった。平和な時代だったのかもしれないな。あの時代は。
で、今は吾輩は猫であるを読んでいる。

日本にいたら読まないかもしれないなこの手の本はと思いながら、結構満足気である私だ。


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